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表面処理
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* 洗浄 *
 
 サフを吹く前に、表面に付着した削りカスやホコリなどを除去してやる必要があります。
 歯ブラシや刷毛などを使って、細部までしっかり掃き出してやりましょう。 細かいディテール
 内部の除去しにくい削りカスなどは、エアブラシを使って吹き飛ばしてやるのも有効です。
 
 最も確実な洗浄方法は『水洗い』です。 制作中に付着した手の油も、サフ吹きには大きな
 妨げになるので、台所用洗剤(中性洗剤)と歯ブラシを使って丹念に水洗いしてやります。
 
 削りカスの掃除。 エアブラシの使用。 確実な水洗い。


* ポリウレタン樹脂製品の洗浄 *
 
 ポリウレタン樹脂による複製品の場合は、複製作業の際に付着した『離型剤』を除去して
 やる必要があるので、専用の洗浄剤を使用します。
 
 下の写真は、(株)ウェーブの強力離型剤落とし『M・ウォッシュ』です。 使用方法は、底の
 深い容器に中身を移して、ポリウレタン製品を5分くらい浸けておくだけです。
 また、使用後の『M・ウォッシュ』は再使用できます。
 各種パテやプラスチックなど、ポリウレタン樹脂以外の素材にも利用可能なようです。
 (プラスチック(スチロール樹脂)に使用する時は、長時間浸けない方が良いかも。)
 
 『M・ウォッシュ』 容器に移す。 3〜5分ほど浸けておく。


* 表面のペーパー掛け *
 
 ポリウレタン樹脂製品、プラ板、プラ棒、または金属など、表面がツルツルの素材に対して
 サフを吹く時は、軽くペーパーを掛けて表面を荒らしておくとサフの定着が良くなります。
 ポリウレタン樹脂の復製品の場合は、表面に付着した『離型剤』も確実に落とせます。
 
 ただし、ここで行なうペーパー掛けは、“表面を軽く撫でる”程度にしておきましょう。
 やり過ぎると、小さな作品は形が変わってしまう恐れがありますし、ポリウレタン樹脂製品
 などは、樹脂内部の気泡が表面に出てきたりします。
 作品の大きさにもよりますが、ペーパーは600番か800番くらいが適当だと思います。
 
 表面がツルツルのプラ板と
 ポリウレタン樹脂で作った
 復製品。
 サフの定着を良くするため
 表面に軽くペーパー掛け。
 ポリウレタン樹脂で作った
 複製品の場合は離型剤を
 落とす効果もあり。


* 保持 *
 
 サフ吹きだけに限らず、吹き付け塗装の時には部品に『持ち手』を付けると便利です。
 作品に影響が無いような都合の良い箇所に、『ピンバイス』などで小さな穴を開けてやり、
 そこに竹串や真鍮線などを刺して持ち手にします。 塗装終了後は、粘土のブロックなどに
 突き刺しておけるので乾燥時にも役立ちます。
 
 穴を開ける事ができない場合は、『両面テープ』で『プラ棒(角)』に貼り付けて固定したり、
 『クリップ』や『洗濯バサミ』で挟んだりして保持すると良いでしょう。 塗装終了後もそのまま
 乾燥させてやりましょう。
 
 都合の良い所に穴開け。 竹串で保持。 粘土に刺して乾燥させる。
 穴開けができない物は...。 両面テープで貼り付ける。 そのまま乾燥させる。

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