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* Mr.サーフェイサー 500 *
 
 もっとも手軽で購入しやすいサーフェイサーとして、缶スプレータイプの製品があります。
 (株)GSIクレオスの『Mr.サーフェイサー』シリーズもそのひとつです。
 
 『Mr.サーフェイサー 500』は、キズ埋め効果の高い『溶きパテ』の缶スプレーです。
 吹き過ぎると細かいディテールまで埋めてしまうほど粒子が粗いため、小さな作品に対して
 吹く時は、特に注意が必要になりますが、この性質を利用して、わざと厚めに吹いて大きな
 キズを消すと同時に、全体をなだらかに仕上げるという一石二鳥な使い方もできます。
 
 ちなみに、乾燥後の色はツヤ消しの明るいグレーです。
 
 『Mr.サーフェイサー500』
 キズ埋め効果はバッチリ。
 表面はややザラつくので、
 小さい物には不向きかも。
 『Mr.〜』シリーズの各色。
 左から500、1000、1200。


* Mr.サーフェイサー 1000、1200 *
 
 『Mr.サーフェイサー 1000』にも、キズを埋めて塗装の定着を良くする効果がありますが
 上記『500』よりもサフの粒子が細かいため、小さな造型物にも安心して使えます。
 色はグレーで、乾燥後は半ツヤになります。
 
 『Mr.サーフェイサー 1200』は、さらに粒子が細かく、塗装前の最終仕上げに最適です。
 色はやや明るめのグレーで、乾燥後はツヤ消しに近い半ツヤになります。
 
 どちらも粒子が細かいとはいえ、やはり吹き過ぎは厳禁。
 
 『Mr.サーフェイサー1000』
 左は徳用サイズ。
 『Mr.サーフェイサー1200』
 こちらは徳用サイズのみ。
 粒子が細かいので、
 小さい造型物にも安心。


* Mr.ホワイトサーフェイサー *
 
 『Mr.ホワイトサーフェイサー 1000』は、その名の通り白色のサーフェイサーです。
 通称『白サフ』とも呼ばれ、乾燥後はツヤ消しに近い半ツヤになります。 粒子の細かさは
 『Mr.サーフェイサー 1000、1200』と同じくらいで、サフ吹きと同時に下地塗装が行なえ
 るのが大きな特長です。
 
 サーフェイサーではありませんが、『Mr.ベースホワイト 1000』という製品もあります。
 白サフよりも隠ぺい力(注)の強い白色のスプレーで、上塗り塗料の発色を良くするための
 下地用塗料ですが、極々細かいキズを埋める程度のサーフェイサー効果もあります。
 乾燥後はツヤ消しになります。
 
 (注) 隠ぺい力(いんぺいりょく)=下地の色を隠す力の事。
 
 『ホワイトサーフェイサー』 『ベースホワイト』  隠ぺい力の違い。


* プライマー・サーフェイサー *
 
 まず『プライマー』とは、塗料の定着を助けて剥がれを防止するための下地剤の事です。
 プラスチック用塗料で金属などに塗装する際に、下地に塗っておく事で効果を発揮します。
 この『プライマー』の効果を兼ね備えたサーフェイサーが『プライマー・サーフェイサー』。
 略して『プラサフ』です。
 
 金属に対してはもちろんですが、ポリウレタン樹脂(注)製品の下地にも最適です。
 上記の『Mr.サーフェイサー』シリーズも、金属やウレタン樹脂製品に使用できますが、より
 確実な下地を望むなら、やはり専用のプラサフが最適だと思います。
 ちなみにプラサフは、普通のプラスチック(スチロール樹脂)に対しては、使用不可となって
 いる事が多いので注意です。
 
 (注) ポリウレタン樹脂=無発泡ポリウレタン樹脂の事。 「レジン」、「キャスト」とも。
 
 ウレタン樹脂用のプラサフ
 『Mr.レジン プラサフ』。
 本来は車のボディ用の
 『SOFT 99 ボデーペン』。
 こちらは無色透明の
 『Mr.メタルプライマー』。

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