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表面処理
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* 吹き過ぎ *
 
 サフ吹きの失敗例として多いのが、“吹き過ぎ”による失敗です。
 吹き過ぎてしまった場合は、まずサフが完全に乾燥するまで待ちましょう。 その後、余分な
 サフをペーパーで削り落としてやり、再度サフを吹いてやればOKです。
 
 また、サフが細部に溜まってしまった場合のように、ペーパー掛けのみでは修正不可能な
 時には、『ラッカー系シンナー』で洗い落してやります。
 この時、サフで埋まったスジ彫りなどがあれば、もう一度彫り直しておきましょう。
 
 吹き過ぎてタレてしまった。 乾燥後にペーパー掛け。 再度サフを吹いて修正。
 ここまできたらお手上げ。 サフをシンナーで落とす。 細部の彫り直し。


* 指紋やホコリの付着 *
 
 『サフ吹き直後の部品を床に落してしまい、細かいゴミやホコリなどが付いてしまった。』
 『生乾きの表面に触って指紋が付いた。』 といった失敗もよくあります。
 
 指紋やホコリが付いてしまった場合も、まずは『完全乾燥』です。 その後、軽くペーパーを
 掛けてやれば、細かいホコリなどは簡単に落とせます。 指紋が付いた場合も同じですが、
 指紋の深さによってはペーパー掛けで下地が露出してくる事があるので、再度サフ吹きを
 して仕上げましょう。
 
 サフを吹いた直後、触ったり床に落としたりして、表面のサフがえぐれるほど酷い場合でも
 『完全乾燥』→『ペーパー掛け』→『再度サフ吹き』の順で修正しましょう。
 
 指紋か付いた表面。 乾燥後にペーパー掛け。 再度サフを吹いて修正。


* 表面のザラつき *
 
 スプレーと塗装面との距離が遠過ぎると、表面がザラ付いてしまう事があります。
 距離が遠過ぎると、噴霧した塗料のミストが塗装面に届く前に、空気中で乾燥してしまい、
 粉状になった塗料の粒子が表面に付着してザラ付きが起こります。 粒子の粗いサフでも
 起こりやすい現象といえます。 これも、完全乾燥後に軽くペーパーを掛けてやれば簡単に
 落とせます。
 
 缶スプレーのノズル部分に溜まったサフが飛び散ってしまった時も、あまりに酷い場合は
 完全乾燥を待ってペーパー掛けで修正しましょう。
 
 きれいに見えても...。 近くで見ると表面ザラザラ。 これもペーパー掛け。


* 剥がれ *
 
 サフ吹き前の洗浄が不十分で、『離型剤』や『油分』が表面に付着したままの状態でサフを
 吹いてしまうと、乾燥後にちょっとした事でサフが剥がれてしまいます。
 サフが定着していないと、当然その後の塗装も定着しません。
 
 洗浄不足な所がハッキリ分かっていれば、部分的なペーパー掛けだけでも済みますが、
 そうでない場合は、面倒ですが一度サフを全部落して洗浄してやると良いでしょう。
 
 洗浄不足による剥がれ。 部分的な洗浄不足なら、
 ペーパーで磨き落とす。
 最悪の場合、シンナーで
 サフを洗い落して全体の
 洗浄をやり直す。

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