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表面処理
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* 修正 *
 
 サーフェイサーが乾燥したら作品全体のチェックです。 素材の色が統一されてバランスも
 見やすくなり、細かいキズや気泡、歪みやヘコミなども発見しやすくなっています。
 キズや気泡の状況に応じて各種パテで修正してやりましょう。
 
 修正が完了したら、もう一度サフを吹いて全体のチェックをしてやります。
 これで修正が必要な所が無ければ表面処理は終了です。
 
 キズやヘコミの発見。 ポリパテで修正。 再度サフ吹き。


* ポリパテによる気泡処理 *
 
 サフ吹きによって発見した気泡を、『ポリパテ』で修正して見ましょう。
 小さな気泡は『デザインナイフ』などで広げて、パテが入りやすいようにしておきます。
 気泡に詰めたポリパテが完全に乾燥したら、ペーパーを掛けて再度サフを吹きます。
 
 修正の際には、パテの『削り過ぎ』にも要注意です。 特に、ポリウレタン樹脂の複製品の
 気泡処理の時は、ペーパー掛けによってサフが落ちてからも樹脂の表面を削っていると、
 樹脂内部の気泡が表面に出てきてしまいます。
 出てきた気泡はまた埋めないといけないので、二度手間になってしまいます。 できるだけ
 サフを落とさず、パテだけを削って仕上げるのが近道です。
 
 気泡発見! ポリパテで修正。 乾燥後、ペーパー掛け。
 ペーパー掛け終了。 再度サフ吹き。 修正完了。


* ラッカーパテによる気泡処理 *
 
 大量に出てきた細かい気泡には『ラッカーパテ(プラパテ)』が便利です。 『ラッカーパテ』は
 ラッカー系シンナーで適度な濃度に調整して、『溶きパテ』として使用します。
 『溶きパテ』には、ビン入りタイプの『Mr.サーフェイサー 500』を使っても良いでしょう。
 この液状のパテを筆で塗り付けて、気泡だらけの表面を埋めてやります。
 
 あとは、『ポリパテ』による気泡処理と同様、完全乾燥後にペーパーを掛けて仕上げます。
 この時も『削り過ぎ』には十分に気を付けましょう。 修正が完了したら再度サフを吹いて、
 残った気泡をまた埋めてやります。
 
 一度の修正で気泡がすべて消える事はめったにありません。 そのため、『サフを吹いては
 修正する』を繰り返すのですが、回数を重ねるごとにサフの塗膜は厚みを増していくので、
 できるだけ回数を少なくするように心がけましょう。
 
 大量に出てきた気泡。 溶きパテを塗り付ける。 乾燥後にペーパー掛け。
 ペーパー掛け終了。 削り過ぎに注意。 再度サフ吹き。


* 表面磨き *
 
 たった一度 サーフェイサーを吹いただけでは、美しい光沢のある表面は得られません。
 キズひとつ無いピカピカの表面に仕上げるには、サフ吹き後に800番〜1500番くらいの
 ペーパーで磨いて、表面のサフの粒子を整えてやる必要があります。
 
 特に光沢のある塗装を行なう場合は、この下地の表面磨きが大きく影響してきます。
 
 表面の細かいキズ。 1回目のサフ吹き後。 表面のアップ。
 ペーパー(1000番)で磨く。 必要に応じてサフ吹き。 仕上がった表面のアップ。

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