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パテの使い方
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* ラッカーパテの特徴 *
 
 『ラッカーパテ』は、パテに含まれる有機溶剤が揮発して乾燥するペースト状のパテです。
 ここで使用する『ラッカーパテ』は、プラモデルなどに使用される比較的溶剤の弱いパテで、
 『プラパテ』とも呼ばれます。 パテの有機溶剤がプラスチック(スチロール樹脂)の表面を
 溶かすため、プラスチックに対する食い付きは抜群です。
 
 『ラッカーパテ』は、気泡の処理や表面のキズ埋めなどに適しています。 硬化後の収縮が
 大きいので、『ポリパテ』や『エポキシパテ』のように造型そのものには使用しません。
 
 ペースト状のラッカーパテ。
 プラパテとも呼ばれます。
 こちらは液状の溶きパテ
 Mr.サーフェイサー500。
 こちらはスプレータイプの
 Mr.サーフェイサー 500


* 使用方法 *
 
 『ラッカーパテ』は、ラッカー系シンナー(『Mr.カラー うすめ液』など)で粘度を調整してから
 使用するのが基本です。 好みの粘度に調整したら、ヘラや筆で造形物表面に塗り付けて
 乾燥後にペーパーを掛けて仕上げます。

 『ラッカーパテ』の乾燥時間は、塗り付けた厚みやその時の室温によっても変わりますが、
 大体2〜3時間くらいです。 厚めに塗り付けた場合は、1日くらい乾燥させてやります。
 表面乾燥は速いのですが、パテ内部まで完全硬化するまでには、少々時間が掛かるので
 なるべく厚盛りしない方が良いでしょう。

 ちなみに、乾燥後にパテが収縮した場合はさらに塗り足してやればOKです。
 
 皿にパテを出す。 シンナーで粘度調整。 筆で塗りつけて気泡処理。


* 利用方法 *

 写真のように、『ラッカーパテ』を筆で叩くように塗ってやれば、ザラザラした質感(梨地)を
 簡単に表現できます。 荒い質感にしたい時は、あまり薄めていないパテを使用してやり、
 逆に、もっと細かい質感にしたい時は、しっかり薄めたパテを使用すると良いでしょう。
 簡単ですが非常に効果的な表現方法です。
 
 平筆で叩き付けて使用。 ザラザラの質感を表現。 ゴキブリの足に利用。


* 注意点 *

 『ラッカーパテ』を使用する時の注意点は、とにかく“厚く盛り付けない事”です。 厚盛りを
 すると、乾燥時間が長くなる上に、硬化後の収縮も非常に大きくなります。
 『ラッカーパテ』を厚盛りするくらいなら、『ポリパテ』や『エポキシパテ』を使いましょう。
 

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