* 色々な利用法 *
「盛って削る」作業が基本のポリパテですが、実は他にも色々と使い方があります。 下の
写真は、『面相筆』を使って直接ポリパテで形を作っているところです。 適量のパテを筆に
取って描き込むように形を作っていきます。 筆には、少しラッカー系シンナーを含ませると
ポリパテが毛先に付いてくるのを防止できます。 細かいディテールを簡単に作りたい時に
便利な方法です。
ポリパテをラッカー系シンナーで希釈(きしゃく)してトロトロにしてやると、型に流し込んだり
筆で塗り付けるようにして使用する事もできます。 硬化速度は遅くなってしまいますが、
その分、ゆっくりと丁寧に作業ができるとも言えます。 ただし、希釈し過ぎると硬化不良を
起こしてしまうので注意です。 『スチレンモノマー』という専用希釈剤もあるので、こちらを
利用した方が安心です。
ポリパテを使って、作品の底面などの平らな面を出す事もできます。
方法は、作品の底面にポリパテを盛って平らな面に押し付けたまま硬化させるだけです。
完全硬化前に剥がして、軽く整形してやれば簡単に平面ができます。
平面だけでなく、球面が欲しければ球面に、直角が欲しければ直角な面に押し付ければ、
好きな形の面を簡単に作る事ができます。 押し付けた面にポリパテが食い付いてしまい
剥がれなくなってしまうと困るので、押し付ける面の方には必ずワックスなどの『離型剤』を
塗っておくのを忘れないように注意です。
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