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塗装の基礎
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* 塗装の準備 *
 
 塗装を始める時は他の作業は止めて、まず塗装スペースの掃除をしましょう。
 ゴミやホコリは塗装の大敵です。 特に切断・切削作業の後は、工具や削りカスで机の上が
 散らかっているので、余計な物は片付けて掃除機でしっかり掃除しましょう。
 
 さらに、細かいホコリが舞うのを防ぐため濡れ雑巾などで拭き掃除も行います。
 『エアブラシ』で吹き付け塗装をする際には、室内に霧吹きをかけて、空気中に舞っている
 チリやホコリを落としてやるのも効果的です。
 
 全部片付いたら、机の上が汚れないように新聞紙などを敷いておくと良いでしょう。
 また、塗装中は度々窓を開けるなどして換気にも十分気を配りましょう。
 
 作業で散らかった机の上。
 これでは塗装できません。
 塗装前には余計な工具を
 片付けて掃除をしましょう。
 『塗装ブース』は、吹き付け
 塗装の必需品。


* 照明について *
 
 塗装作業をする時は、『照明』も大事です。 照明が暗いと目が疲れるだけでなく、正確な
 色味が把握できません。 できれば、昼間の明るいうちに『自然光』を室内に取り入れつつ
 塗装するのがベストです。 やむを得ず夜間に塗装する場合には、『蛍光灯』と『白熱灯』の
 2段構えが望ましいです。
 
 ちなみに、『蛍光灯』は非常に明るいのですが、色が青っぽく見える傾向があります。
 『白熱灯』は光量が弱く赤味がかかった光なので、どちらも片一方だけでは正確な色味を
 把握する事は困難です。 『蛍光灯』と『白熱灯』を同時に使用する事で、『自然光』に近い
 照明になります。
 
 照明は2段構えが理想。 こっちが蛍光灯。 こっちが白熱灯。


 * 乾燥台の準備 *
 
 塗装中の作品(部品)の保持には、竹串などで『持ち手』を付けてやると便利です。
 『持ち手』を付けると、作品に直接触れずに塗装ができるので、生乾きの塗装面に触れて
 指紋が付いたりするようなトラブルを防ぐ事ができます。
 (『持ち手』に付いての詳細は、『技術室』→『表面処理』→『準備』の項を参照。)
 
 そして、塗装後の作品を乾燥させるための『乾燥台』も用意しておきます。 『乾燥台』として
 最も利用しやすいのは、油粘土のブロックです。 『持ち手』に取り付けた作品を油粘土の
 ブロックに突き刺してそのまま乾燥させます。
 
 竹串を利用した保持。 クリップを利用した保持。 油粘土の乾燥台。

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