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* サンドペーパーの種類 *
 
 『サンドペーパー(紙ヤスリ)』は、原型制作・模型制作には必需品です。 工夫次第では、
 『棒ヤスリ』以上に便利で、また非常に幅広く使う事ができます。
 
 『サンドペーパー(以下ペーパー)』の目の粗さは、ペーパーの裏側に記されている数字で
 分かります。 この数字が小さいほど目は粗くなり、逆に大きいほど目は細かくなります。
 作業内容にもよりますが、120番から1000番くらいまで用意しておけば十分でしょう。
 (ちなみに、僕は80番〜2000番まで用意しています。)
 
 『サンドペーパー』。 400番のペーパーの裏。


* 整理 *
 
 『サンドペーパー』を使う時には、ハサミやカッターで手頃な大きさにカットして使いますが、
 作業の度にペーパーの端から切ったり、指で千切ったりするのでは無く、一度にまとめて
 切り揃えておいて、クリップなどで束ねておくと良いでしょう。 度々切るよりは効率が良いし
 机の上にいつもペーパーを切るスペースがあるとは限りません。
 
 ただし、大きめのペーパーが必要な時もあるので、買ってきたペーパーを全部切り揃えて
 しまわずに、ある程度は大きいままで残しておきましょう。
 
 ある程度、幅を揃えて切る。 クリップでとめて番手を記入。


* 使い方の基本 *
 
 『サンドペーパー』の基本的な使い方は、『二つ折り』、『三つ折り』にして使う方法です。
 こうすると、厚みができるため指で保持しやすくなり、またペーパーに適度な弾力ができて
 使いやすくなります。 折り目を利用して、細かい部分のペーパー掛けも容易になります。
 
 ただし、目の粗いペーパーを折り曲げると、折り目の部分でペーパーが裂けてしまうので、
 180番以下くらいのペーパーは、折らずに使う方が良いでしょう。
 
 ペーパー掛けのコツは、『棒ヤスリ』同様、力を入れ過ぎない事です。 力を入れてガシガシ
 削っていると、すぐに目詰まりをおこしてペーパーの寿命を一気に縮めます。
 “力を入れない”くらいの気持ちで、丁度良いかも知れません。
 
 二つ折りにして使用。 三つ折にして細部に使用。 力を入れ過ぎないように。


* 簡単な工夫 *
 
 広い平面にペーパーを掛ける時は、平らな面に置いたペーパーの上で造型物を滑らせて
 やると上手くいきます。 この作業のコツは、『しっかりと垂直を維持する事』と、『力を入れ
 過ぎない事』です。
 
 また、造型物の形状に合わせて『あて木』をしてやるのも良い方法です。 綺麗に形が出て
 いるものであれば、直方体でも円柱でも何でも利用できます。
 『プラ板』や『プラ棒』に両面テープでペーパーを貼り付けてやれば、『簡易棒ヤスリ』として
 使用する事もできます。 作る手間はありますが、この『簡易棒ヤスリ』は非常に便利です。
 
 小さく折りたたんだペーパーを、『ピンセット』ではさんで使う事もあります。 細かい部分や
 入り込んだ部分を磨く時に効果的です。
 
 平らな面に置いて使用。 『あて木』の利用。 ピンセットで細部に使用。

 両面テープで貼り付ける。 完成した簡易ヤスリ。 研磨面に合わせて使用。

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