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粘土造型
スーパースカルピー造型方法】 【硬化後の加工


* オーブン樹脂粘土『スーパースカルピー』の特徴 *
 
 『スーパースカルピー』は、温度調整機能付きオーブンなどを使用して、約130℃で15分
 程度(大きさによって異なる)加熱する事で硬化する“オーブン樹脂粘土”です。
 加熱するまでは硬化も変質もしないので、納得するまで長期間作り続ける事ができます。
 『石紛粘土』のように、作業の途中で乾燥する事を気にする必要もありません。
 
 硬化させる前のスカルピーには、『伸び』とか『粘り』のような感触はありませんが、ヘラを
 押し付けた跡がそのまま残る独特の『適度な弾力』があります。
 加熱硬化後の収縮も無く、切削も研磨も接着も可能です。

 非の打ち所が無い逸品ですが、強いて言えば硬化後の強度が少々弱く“カケやすい”事が
 欠点です。 また“2度盛り”(硬化後のスカルピーに対して、さらに盛り付ける)の時には、
 少々食い付きが悪い事も欠点と言えるでしょう。
 
 オーブン樹脂粘土、
 『スーパースカルピー』。
 ヘラの跡がそのまま残る
 スカルピー独特の弾力。
 あまり使わなくなった、
 石紛粘土『ファンド』。


* 硬化について *

 スカルピーを硬化させる時は『温度調整機能付きオーブン』を使用しますが、実は普通の
 『オーブントースター』でも代用できます。(僕は930ワットのトースターを使用してます。)
 作品の大きさにもよりますが、写真(左)のように扉を開けたままの状態で、約20分くらい
 加熱してやります。 加熱中は、熱が全体に伝わるように時々向きを変えてやりましょう。
 
 焼き具合の目安は、表面を軽く削って削り跡がキメ細かければオッケーです。 削り跡が
 荒くてボロボロと砕けるようであれば、加熱が不十分です。
 
 こんな感じで加熱。 加熱用の台。 加熱が不十分な断面。


* 粘土が固い場合 *
 
 粘土が固い場合は、手でしっかりと練ってやれば徐々に柔らかくなってきますが、冬場は
 冷たくなって相当固くなっている事もあります。 手で練るのが困難な時は、ポリ袋などに
 入れて約80度のお湯で4〜5分くらい温めると柔らかくなります。
 
 特に冬はカチカチでポロポロ。
 ひたすら練る。(結構大変。)

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