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プラ材工作
プラ板の切断】 【プラ棒の切断接着


* 接着剤について *
 
 プラ材の接着には、『プラスチック用接着剤(スチロール樹脂系接着剤)』が適しています。
 『瞬間接着剤』でも可能ですが、より強力な接着にはやはり『プラ用接着剤』が確実です。
 
 プラ材同士を接着する場合、『瞬間接着剤』と『プラ用接着剤』では大きな違いがあります。
 『瞬間接着剤』は、接着剤そのものが硬化して素材同士を接着させるため、接着したプラ
 材の間には硬化した『瞬間接着剤』の硬い層ができます。 硬化した『瞬間接着剤』の層は
 非常に硬い反面、弾力が無いため、曲げる力や衝撃に弱いという欠点があります。
 
 これに対して『プラスチック用接着剤』は、プラスチックの表面を“溶かして接着”します。
 溶けたプラスチック同士が一体化するため、強力で確実な接着が可能です。
 欠点は、乾燥時間が長い事です。 接着後に切削作業をする場合は、最低でも1日以上は
 そのまま放置しておく必要があります。 また、『プラスチック用接着剤』では、『スチロール
 樹脂系』以外のプラスチック素材は接着できないので注意です。
 
『プラ用接着剤』『瞬間接着剤』


* プラスチック用接着剤の種類 *
 
 『プラスチック用接着剤』には、『高粘度タイプ』と『流し込みタイプ』の2種類があります。
 『高粘度タイプ』は、接着剤の溶剤分にスチロール樹脂を含んでいるため、“粘度が高い”
 という特徴があります。 『樹脂混入タイプ』とも呼ばれます。
 『流し込みタイプ』は、溶剤分のみでスチロール樹脂を含んでいないため、“流動性が高い”
 という特徴があります。 『無樹脂タイプ』とも呼ばれます。
 
 使用方法として、まず『高粘度タイプ』は、接着する箇所の両面に塗って貼り合せるという
 接着方法をとります。 貼り合わせの際に はみ出した接着剤は、乾燥後に削ってやれば
 プラ材同士の合わせ目を消すパテの代わりにもなります。
 
 『流し込みタイプ』は、プラ材同士を先に接触させておいて、その僅かな隙間(合わせ目)に
 接着剤を流し込んで接着させます。 また『流し込みタイプ』には、乾燥が速いという長所も
 あります。
 
 接着面に軽くペーパーを
 掛ける。
 高粘度タイプは接着面に
 ハケで塗って...
 貼り合わせる。

 流し込みタイプで接着。 クリップで固定。 強力クランプで固定。


* 補強 *
 
 プラ板を垂直に接着する場合、そのままでは不安定で正確に垂直を出す事は困難なので
 補強を入れてやります。 写真のようにプラ板で箱を組む場合、内側の四隅にプラ棒(角)を
 接着してやれば、垂直も出しやすく強度も上がります。
 
 また、例えばプラ棒(角)を使ってハシゴを作る時は、写真のように接着面にピンバイスで
 穴を開けて、そこに『真鍮線』などを通して補強とするのも良いでしょう。
 
 内側をプラ棒(角)で補強。 角材を利用して直角に。 完成したプラ板ボックス。

 ピンバイスで穴あけ。 真鍮線で補強。 完成したハシゴ。

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