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▼ ベストメカコレクションNo.13 1/1200 SCALE ジオン軍巡洋艦シャア専用ムサイ ▼

 (写真左) 1981年2月に(株)バンダイから発売された『シャア専用ムサイ』です。
 大気圏外での戦闘を得意とするジオン軍巡洋艦で、特にシャア専用のムサイは司令塔(艦橋)が
 ヘルメット型に改造してあるのが特徴。 ジオン軍の場合、重要な人物となるとかなり自由に専用
 武器を改造できるのです。 フロントに大気圏用カプセル『コムサイ』がドッキングされています。
 全長197m。重量32,000t .....と、ここまで箱に記載されている情報です。
 それにしても、重要人物ならヘルメット型(ツノ付き)にしてもOKとはジオン軍て自由ですね。

 (写真中央・右) 説明書には塗装済みの作例写真がありますが、よく見るとなんか雑...。
 このキット、デザインとか形状は最高なのですがプラモデルとしての精度は非常に悪いです。
 パーティングラインで形がズレてるし、合わせ目の段差も大きいし、艦橋の下段なんかはちょっと
 戦ってきたぐらいのダメージ感があり、普通に組むとそりゃもうガタガタです。
 でも、そのへんの修正さえキッチリやればそれだけでかなり上等なムサイになります。
 修行だと思って頑張りましょう。
 

▼ 制作工程 ▼

 まずは『コムサイ』の改造から。
 といっても、後部バーニアノズルを簡単にディテールアップするだけですが...。
 まず、2基のバーニアをピンバイスで開口して、そこに市販のバーニアパーツ(確かコトブキヤの
 『モデリングサポートグッズ バーニアノズルU』)をハメ込んでやります。
 中央には、自作のコムサイスタンドベースからの真鍮線に接続するための穴を開けて、ここにも
 市販のプラパーツ(コトブキヤのなんとかパーツ...丸ノズル?)を接着してデコレート。
 コムサイの改造はこれだけです。
 


 (写真左・中央) 『ムサイ』の飾り台を裏から見たところです。 内部に金属製のタグを埋め込んで
 重たくしてやりました。 黄色いのはポリパテです。

 (写真右) 小さくて可愛いムサイの羽根は、ヤスリで削ってシャープな形状にしてやりました。
 見ての通り、左が改造前で右が改造後です。
 


 (写真左) ムサイのメインエンジンは、コムサイと同じくコトブキヤのモデリングサポートグッズから
 丸ノズルなど数種類を貼り合わせてディテールアップしました。

 (写真中央) 2連装メガ粒子砲です。 砲身は以前制作した『1/2400 グワジン』の時と同じように、
 真鍮パイプに変更しようかと思いましたが、設定に合わせた形状にしたかったので、パーティング
 ラインを綺麗に処理するだけにとどめ、それ以上いじりませんでした。

 (写真右) 2連装メガ粒子砲の裏側です。 四角い穴をポリパテで埋めて ムサイと接続するための
 ボールジョイントを受ける穴を開けておきました。 取り付けてみるとボールジョイントが丸見え過ぎ
 てカッコ悪かったので、両サイドに半分に切った円いプラパーツを貼って隠してやりました。
 


 (写真左・中央) ムサイの艦橋の下段部分です。 「合いが悪い」というよりも、成型自体がガチャ
 ガチャです。 ここは削り込んだりパテを盛ったりしてキッチリ整えてやる必要があります。

 (写真右) 3基の2連装メガ粒子砲は、ムサイ本体にボールジョイントで接続させたいので、ボール
 ジョイントの受け側を取り付けのための穴を開けてやります。
 


 (写真左・中央) このように反対側にも穴を開けて、エポキシパテなどでガッチリ固定します。

 (写真右) 開けた穴は、元のモールドと同じ形状に切り出したプラ板を貼って何事も無かったかの
 ように元通りにしておきましょう。
 


 (写真左) これでボールジョイントの取り付け作業は完了です。

 (写真中央) ムサイのボディはノッペリしていて寂しいので、ちょっと多めにスジ彫りを追加します。
 スジ彫りする前の写真を撮り忘れたので分かり難いですが、この写真で見えるほとんどが新たに
 追加したスジ彫りです。

 (写真右) 底面にもスジ彫りを追加しました。
 

▼ 仮組み ▼
 仮組みしてみました。 全体のシルエットとかフォルム的なところには何も手を加えて
 いませんが、キットそのものの出来が良いので十分カッコイイです。
 
 全部で4基ある排気ダクト(?)のフィンは
 合わせ目がガタガタですが、この形状も
 面白いので、あえて修正しませんでした。
 
 独特な形状の艦橋(ブリッジ)。
 左右のツノ(?)は、この後シャープに整形
 してやりました。
 
 3基の2連装メガ粒子砲。
 出来るだけ設定に合わせたかったので、
 砲身はキットのままの形状です。
 
 まだ砲身にはパーティングラインが残って
 いますが、後にちゃんと修正しました。
 ○
 

▼ 塗装工程 ▼

 (写真左・中央) いつも通りのグラデーション塗装です。
 下地はガイアノーツの『サーフェイサー エヴォブラック』で、全体色となる緑色はGSIクレオスの
 『薄松葉色』です。 スジ彫り周辺やエッジ部分に下地色を残しながらエアブラシで塗装します。

 (写真右) タミヤエナメル塗料のフラットブラックでスミ入れをして完成です。
 


 全体色の緑色が吹き終わったら、マスキングして排気ダクトのフィンや窓やバーニアノズルなどを
 塗装します。 その後、スミ入れしてデカールを貼ってラッカー系半光沢クリアーを吹いて完成です。
 

▼ 組み立て ▼

 (写真左・中央) ムサイの『飾り台』の組み立てです。 といっても支柱を接着するだけですけど...。

 (写真右) 裏にはキズを防止するため、薄いフェルトシール(黒)を貼っておきます。
 


 (写真左・中央) 自作の『コムサイベース』の組み立てです。 制作途中の写真を撮り忘れたので、
 いきなり出来上がってる感じになっちゃいましてすみません。
 ベース部分は、ウェーブから発売されている『G・タンク』というディテールアップパーツのフタです。
 これにポリパテを詰め込んだ物をベースとしました。 支柱は1mmの真鍮線です。

 (写真右) 裏にはキズを防止するため、薄いフェルトシール(黒)を貼っておきます。
 


 (写真左・中央) 『コムサイ』の組み立てです。 バーニア基部に4枚の小さな羽根を接着してやり、
 その後、本体に取り付けます。

 (写真右) 『コムサイ』完成です。 自作の飾り台にセットしてみました。(よーし、上等上等。)
 


 (写真左) ムサイ本体の組み立てです。 「いるの?」っていうぐらい小さな羽根を接着します。

 (写真中央・右) 2連装メガ粒子砲の裏にボールジョイントを差し込みます。(接着はしてません。)
 


 (写真左・中央) 2連装メガ粒子砲(3基)をムサイ本体に取り付けます。 ボールジョイントなので、
 前後左右あらゆる方向に向ける事が出来ます。

 (写真右) 艦橋を接着します。
 

 左右の排気ダクト(4基)、メインエンジン(2基)、後部ハッチ(1枚)、次々に取り付けていきます。
 


 前面にコムサイをドッキング。 最後に飾り台に設置してやれば完成です。 (完成画像はこちら。)
 

▼ おまけ画像(?) ▼
 残念ながら、今回 おまけ画像は無しです。
 我が家の文鳥たちは『ムサイ』が嫌いみたいです。
 というか...この『おまけ画像』の撮影は、文鳥たちが
 突っついてどっか壊すんじゃないかと毎回ハラハラ
 するので、これを期にやめようかなと思っています。
 もしリクエストがあれば次回もやりますけど。
 ...いや、やる努力はしますけど。

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