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▼ ネオ・ジオン軍ニュータイプ専用試作型モビルスーツ MSN-04 サザビー ▼

 (写真左) (株)バンダイから1988年に発売された『サザビー』です。 現在では同スケールの
 新しいガンプラシリーズ『HGUC』からリニューアルされてカッコ良くなって発売されているので
 今更このキットを作ろうという人はいないかも知れませんが、僕が子供の頃、ある模型雑誌で
 この『サザビー』のカッコ良い作例を見て、子供心に「いつかこんな風に作ってみたいなー」と
 思っていました。 およそ20年前の約束をようやく果たした気分です。

 (写真中央) 旧キットとはいえ、この頃になると組み立て説明書には情報満載です。
 制作の資料としても十分役立ちます。

 (写真右) ボックスアートは非常にカッコ良いのですが、実は残念な出来のキットです。
 プロポーションは悪いし可動部にも不満です。 そして顔もカッコ悪い...。 でも、こういうキットを
 一生懸命改造して、自分なりにカッコ良く仕上げるのも旧キットの楽しみ方だと思っています。
 

▼ 制作工程 ▼

 改造前の頭部は首と頭が一体化しています。 顔は正面から見ると幅が狭くて面長で、横から
 見るとアゴが飛び出してます。 簡単に言うとブサイクです。
 


 改造後の頭部です。
 一体化していた首は切り離して新たに『ボールジョイント』による関節を設ける事にしました。
 顔(アゴ)と頭も切り離して、それぞれプラ板を間に挟んで接着する事で幅増ししました。
 (アゴの白い縦線部分がプラ板です。)
 頭パーツのひさしにあたる部分はエポキシパテでボリュームアップして、モノアイ(単眼)には
 毎度おなじみ(株)コトブキヤの『モデリングサポ−トグッズ』を貼り付けました。

 あとは、バランスを見ながら顔(アゴ)と頭の接合位置を決めました。 これでずいぶん男前に
 なったと思います。
 


 (写真左) アンテナはシャープに削りました。(右が削る前、左が削った後)

 (写真中央) 顔(アゴ)、頭、アンテナ の3つのパーツで構成されています。

 (写真右) 顔(アゴ)と頭の接合部分はこんな感じです。
 


 (写真左) 手首の関節はボールジョイントに変更しました。

 (写真中央) 肘の関節はキットのままですが、取り付け部を少しディテールアップしました。

 (写真右) 上腕部は変に長いので一度切断して断面を削って短くした後、腕がスイングできる
 ように可動軸を設けました。 2本のアクチュエーター(?)はプラ棒とプラパイプで作り直し。
 


 (写真左) サイドスラスターはキットのまま。

 (写真中央) 肩アーマーは、後ハメ加工で取り付け。

 (写真右) 完成。
 


 (写真左) 足の裏。 あまり変化がありませんが 左が改造前で右が改造後です。 合わせ目を
 処理する段階で消えてしまったモールドは、プラ板を貼り付けて再現しました。

 (写真中央・右) 膝パーツは左右をポリパテでボリュームアップしました。
 脛(すね)当て(?)は、一度切り離して角度を付けて再接着しました。
 あとは、エバーグリーンのプラ材を貼り付けてディテールアップです。(白い部分)

 各関節と腿(もも)のパーツはキットのままです。
 


 (写真左) 腰の後ろ側のスカート(リアアーマー)です。 2基の大型バーニアノズルを開口して
 市販されている四角いノズルパーツを埋め込みました。 メカがムキ出しになってる部分には、
 プラ材やアルミ線や市販のプラパーツなどを接着してディテールアップしました。

 (写真中央) メカムキ出し部分をズームイン。 こんな感じになっています。

 (写真右) リアアーマーの内側です。 左はプラ板で作ったフタを付けて完成した状態で、右は
 フタをする前の状態です。
 


 (写真左) 胴体の改造。 肩を正面から見てハの字になるように切ってプラ板でフタをします。
 イカリ肩にするためのありがちな改造ですが、これだけで ずいぶんカッコ良くなります。
 胸の中央にはエポキシパテを盛ってボリュームアップしました。

 (写真中央) フロントアーマーは キットのままでは一体成型になっていて動かないので、一度
 切り離してポリパテで整形した後、市販のスプリングパイプで接続します。 これで足の動きに
 合わせて動くようになりました。 腰中央部の『メガ粒子砲』には市販のノズルパーツを接着。

 (写真右) フロントアーマーを取り付けるために自作したパーツです。 ポリランナーとプラ棒と
 スプリングパイプを組み合わせて作りました。
 


 (写真左) 上記の自作パーツを取り付けたところです。

 (写真中央) 自作パーツにフロントアーマーを取り付けたところです。

 (写真右) フロントアーマー、サイドアーマー、リアアーマーを取り付けて下から見たところ。
 股間には、市販の四角いノズルパーツを接着しました。(グレーの部分)
 


 (写真左・中央) ビームショットライフルは薄っぺらいので、接着面にプラ板を挟んで幅増し。

 (写真右) 銃口はプラパイプと市販のプラパーツでディテールアップ。
 


 (写真左・中央) シールドも薄っぺらくて頼りないので、ポリパテでボリュームアップしました。

 (写真右) エンブレムは浮き彫りになるようにプラ板を切り抜いて貼り付けました。
 


 (写真左) シールドの裏面です。

 (写真中央・右) キットのままの状態で取り付けると、肩のサイドスラスターと接触して具合が
 悪いので、プラ板で取り付け部分を大型化しました。(白い部分がプラ板)
 


 (写真左) バックパックは無改造ですが、バーニアのみ市販の大型の物に取り換えました。

 (写真中央) キットのビームサーベルは何かちっちゃいので、プラ材と市販の『Qサーベル』で
 自作しました。

 (写真右) 下がキット付属のビームサーベルです。
 

▼ 仮組み ▼

 左はキットをストレートに組んだ状態で、右が改造後に組んだ状態です。
 フロントアーマーを切り離した事によって、のっぺりした腰まわりにメリハリが出来ました。
 肩の取り付け部(胴体側)をハの字にしたり、上腕を短くした事により、全体的に引き締まった
 プロポーションになったと思います。
 


 後から見たところ。 (左がストレート組み、右が改造後。)
 目立つ改造部分は腕や腰などのディテールアップぐらいですが、やはり『ハの字肩』の効果で
 全体的に引き締まって見えると思います。
 

▼ 塗装 ▼

 この『サザビー』、赤一色で仕上げる作例が多いようですが、設定では濃淡二色の赤で塗り
 分けられています。 今回の作例ではその設定にしたがって塗装しようと思います。

 (写真左) と言う訳で、まずは“濃い赤”の塗装。 『ブラック』を下地にします。

 (写真中央) スジ彫りの周辺やエッジ部分に下地の『ブラック』を残すようにして、エアブラシで
 『ホワイト』を塗装します。

 (写真右) 最後に『マルーン』を全体に塗装。 これで“濃い赤”は完了です。
 


 (写真左) 胴体の塗装。 まずは下地に『ブラック』を吹き付けます。

 (写真中央) スジ彫りの周辺やエッジ部分に下地の『ブラック』を残すようにして、エアブラシで
 『ホワイト』を塗装します。

 (写真右) 最後に『マルーン』を全体に塗装。 ここまでは上記“濃い赤”と同じ塗装工程です。
 


 (写真左) “濃い赤”を残すところにマスキングをします。

 (写真中央) “明るい赤”を塗装するところに『ホワイト』を吹き付けます。 この時もスジ彫りの
 周辺やエッジ部分に下地(濃い赤)を残すようにしておきます。

 (写真右) 最後に『モンザレッド』を塗装。 これで“明るい赤”も完了です。
 


 (写真左) 続いて『ネービーブルー』の部分を塗装するために“明るい赤”にマスキング。

 (写真中央) まず下地に『ブラック』を吹き付けてから『ネービーブルー』を塗装しました。
 いつも通り、スジ彫りの周辺やエッジ部分に下地を残すようにして吹き付けてあります。

 (写真右) マスキングを剥がして完成です。 細部のはみ出しは面相筆で丁寧に修正します。
 (ちゃっかり腹部の黄橙色も塗装してます。)
 

▼ 組み立て ▼

 (写真左・中央) モノアイには市販のクリアーパーツを接着しました。 接着箇所をシルバーで
 塗装してあるので、光が反射するとキラッと光ります。

 (写真右) アンテナの接着。
 


 (写真左) ヘルメットを装着して完成.....。

 (写真中央) と思ったら、イマイチ軸が合わなかったので取り付け部を削って調整しました。

 (写真右) 無事に完成。
 


 手首、肘、肩 の順に組み立て。
 


 続いて、サイドスラスター、肩アーマーの順に組み立てて腕完成。
 


 (写真左・中央) 足首にバーニアノズルを取り付けます。

 (写真右) 足首と脛を取り付けます。
 


 (写真左) 膝パーツを接着。

 (写真中央・右) 腿を取り付けて足完成。
 


 (写真左・中央) バックパックの組み立て。 まず『ファンネルコンテナ』に『ファンネル』を装着。

 (写真右) バーニアノズルを接着。
 


 『プロペラントタンク』と上記『ファンネルコンテナ』を取り付けて完成です。
 


 胴体の組み立て。 まずはフロントアーマーと動力パイプを取り付けます。
 


 リアアーマーと動力パイプを取り付けます。
 


 (写真左・中央) あらかじめ組み立てておいた左右の足を取り付けます。

 (写真右) サイドアーマーを取り付けます。
 


 (写真左) サイドアーマーの取り付け完了。

 (写真中央・右) あらかじめ組み立てておいたバックパックを取り付けます。
 


 (写真左・中央) 初登場、自作の首パーツ。 スプリングパイプを接着してディテールアップ。

 (写真右) それを胴体に接着します。
 


 (写真左・中央) あらかじめ組み立てておいた腕を取り付けます。

 (写真右) 頭を取り付けますが.....
 


 (写真左) スプリングパイプのアーチが邪魔になったので、都合の良い長さで切断しました。

 (写真中央・右) 改めて頭を取り付けます。(ポリキャップ部分は差し込んで接着してます。)
 


 (写真左) シールドの組み立て。 まず、腕への取り付け部分を接着します。

 (写真中央) 小型ミサイルの取り付け。

 (写真右) ビームトマホークの取り付け。
 


 (写真左・中央) 腕への取り付け部分にプラ棒を差し込んで、左腕に取り付けます。

 (写真中央・右) ビームショットライフルを手に持たせて.....
 


 (写真左・中央) 完成。(完成品の画像はこちら。)

 (写真右) ついでにビームサーベルの組み立て 。(差し込んで接着。)
 

▼ おまけ画像 ▼
ブンチョ。はい、興味無し。

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