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2003年制作 「ウクレレ」

 携帯電話のストラップ用に制作した「ウクレレ」です。
 大きさは、縦 45mm、横幅(ボディの一番太い所で) 15mm、厚さは、約 6mmです。

 素材は、ボディがスカルピーで、ネックは強度を考えてポリパテとエポキシパテです。
 ヘッド部分のぺグ(ネジみたいなの)などはプラ材で制作しました。
 弦は、0.1mmの真鍮線でも張れたらカッコ付いたのですが、大量生産する物なので、
 話し合いの結果、手書きにすることになりました。
 そのため、ボディの穴はあまり深い穴は掘らずに なだらかなヘコミ程度にしました。

 塗装は、まず中央の穴に黒を吹いて、その部分を円くマスキング。
 下地にラッカー系塗料の金色を吹き付けて、その金色を微妙に残しつつ、茶色を2色
 薄く吹き、コゲ茶のラインを細吹きして終了です。
 この塗装、失敗すると金色を吹くところからやり直しなので、非常にめんどくさい...。
 あとは、指板にコゲ茶を吹き付けて、細かい部分をチャチャッと仕上げます。

 仕上げは「ツヤ消し」ですが、弦のみツヤを出しました。
 ヘッド部分には、お店の名前(ロゴ)が手書きで入ってます。
 


制作悲話

 指板のフレット(コゲ茶部分のグレーの横線)は、最初 実物と同じように、一本ずつ
 真鍮線を埋め込んでいました。 フレットを付ける部分にアタリを付けて、真鍮線を
 埋め込むための溝を彫り、非常に細くて短い真鍮線を埋め込んで、スキ間はパテで
 修正して完成。 とにかくめんどくさい。

 しかし、塗装の時に弦を手描きにするとなると、このフレットは邪魔になってしまうので
 いろいろ考えた結果、スジ彫りに変更。
 夜中2時間くらいかけて完成したフレットは、泣く泣く引っこ抜きました。ものの2分で。

 最終的に、完成品を見てみると「フレットはあのままでも良かったんじゃないかなー」と、
 思ったりもしました...。 情けないのであまり考えない事にする。
 

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