『トロピカルドリンク(ブルーハワイ)』の携帯ストラップです。 大きさ(高さ)は、グラスの底面からストローの先端までで 約30mmです。 素材は、ポリパテ、エポキシパテ、クリアポリエステル樹脂、真鍮パイプ、プラ板、 塩化ビニールパイプ などなどです。 塗装は、おもにラッカー系塗料とエナメル系塗料と樹脂カラーです。
今回は、見ての通り透明感が大事な作品なので、普通の原型とは違った苦労が ありました。 まずグラスは、ポリパテで原型を作ってそれをシリコンで型取りして クリアポリエステル樹脂に変換してピカピカに磨き上げます。 その後、グラスの中をくり抜いて出来るだけ薄く削って仕上げます。
そして出来上がったグラスの中に同じくクリアポリエステル樹脂を流し込みます。 樹脂には『樹脂カラー(ブルー)』を極少量と、氷を表現するための塩化ビニール パイプのコマ切れが混ぜてあります。 さらに、樹脂が硬化する前に真鍮パイプで 制作したストローを突き刺しておきます。 上の白い泡(?)は、白いポリパテ(ワークの『スベスベ』)で表現しました。 その後、前もって制作しておいたハイビスカスやパイナップルを配置して完成。
樹脂製グラスに樹脂を流し込む作業は、特に緊張しました。 ここで失敗したら、また中をくり抜いて磨く作業からやり直しなので...。 また、『樹脂カラー』は硬化後に徐々に色が変化していくので、その変化も計算に 入れて混ぜなければいけません。 そのへんの調整も大変でした。
あと、個人的には『さくらんぼ』が上手く出来たと思います。 ここが一番お気に入りです。 |